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禁断の恋に身をこがす憲兵役の松田智美も、初めて手応えある役で我々に印象を残す。"東京だよお母さん"のメロディー丸一曲をバックにした、ミス・マッチのからみがいい。この場面に限らず、細山映画における魔人スタジオの音楽は的確だ。反乱の主体となるのは、グレーの下着が心に染みる我らが橋本杏子。自殺のための小道具がそのまま反乱の武器にとってかわるのだ。女王を倒しての脱出劇ではなく、女王なきラビリンスこそユートピアだとして女たちが皆ここにとどまる革命のキッチュなドラマである。撮影。志賀葉、照明・金沢正夫とスタッフも強力。本来この映画が出逢わなければならない観客は通常のピンクの劇場以外にもいるはず。なんとか多くの若い観客の目に触れてもらいたい、ジャップス・カルトである。