アフガニスタンでの米国の戦闘はベトナム戦争の8年8ヶ月を越え、10月には丸9年を迎えました。オバマ米政権にとっても、政権運営の大きな課題のひとつです。それでもアフガニスタンにこだわる米国の意図はなにか。誘拐されていたジャーナリスト常岡さんは、誘拐したのはタリバンでなく政府高官系の軍閥と言いました。その発言に意外感を感じた人は多いと思います。現地のことは、一般報道では理解しがたいところがあります。 現地でないとわからない現実をジャーナリスト西谷文和氏が2008年から2010年1月まで撮影した映像をもとに全5章の作品にしました。 「第1章 無人化される戦争」では、2010年1月のアフガニスタン・カブールの避難民キャンプの子どもは靴がなく裸足です。電気もガスもありません。米軍無人空爆機・プレデターの爆撃のよって、大やけどを負ったアフガニスタンの少女が映し出されます。その爆撃機の操作をしているのは、米国本土・ラスベガスの米軍の基地です。操作している兵士は任務が終わり、妻と子の待つ家に帰ります、父親の顔になります。 「第2章 タリバンの正体」では、タリバンとして攻撃を受けた子どもたちの痛ましい姿とタリバンを育てた米国・サウジアラビア・パキスタンの役割を描きます。 「第3章 劣化ウラン弾と毒ガス使用疑惑」で、イラクの病院での母親の妊娠中の被爆による口唇口蓋裂傷症など子どもたちの被害状況の悲惨さを明らかにしています。 「第4章 深刻な地雷被害と女性差別」では、地雷被害者のデモにも、父親の車いすを押す少女以外の女性は参加できないことを明らかにしています。 「最終章 オバマの戦争」では、オバマ大統領の選挙資金の実態をあきらかにしています。 先行きの見えないアフガニスタン・イラク情勢の下、長きにわたり悲惨な目にあっている少年・少女がいる現実はもっと報道されるべきだと思います。